問題の分析と可視化

問題を分析するためには、まず可視化します。可視化とは、「文字にする」「図にする」「絵にする」などを指します。可視化しないときと比べて、可視化したときの方が客観視しやすくなります。特に複雑なことを考えるときには、より効果を発揮します。

例えば、本気で問題解決を試みる場合で考えてみましょう。誰かに口頭やチャットで説明し、何かいい案はないものかと話を持ち掛けても、なぜかお互いに否定しあってしまったり、感情論に終始したり、解決案ありきで話をしてしまったり、連想ゲームのように関係のないテーマに話題が移ってしまったりする。こんな経験をしたことはないでしょうか?

これらが起こる理由はいくつか考えられます(下記以外にも可能性はあると思います)。

  • AさんとBさんでは考え方の癖が異なる。
  • 話しているうちに感情が勝ってしまう。
  • 過去の成功体験から決めつけてしまう。
  • 論理的思考が出来ていない。

もちろん人間は感情で動く生き物ですし、感情は大切です。しかし、本気で問題解決を目指すのであれば、冷静に分析検討することが必要です。そして、冷静になるためには、一度感情をわきに置いて視野を広く持ち客観視したうえで論理的に考える必要があります。

ではどのように可視化すれば冷静に分析検討できていると言えるでしょうか。実は、問題解決の考え方は世の中にたくさん出回っていますので、それに沿って可視化していくのが良いです。問題解決の考え方には名前がついていますので、その一例を以下に挙げます。

  • なぜなぜ分析
  • 3C分析
  • SWOT分析
  • ファイブフォース分析

聞いたことがないという方もいるでしょうし、聞いたことがあるという方もいると思います。また、聞いたことがあるという方の中には「それってビジネスの現場で使うものでしょ?個人の問題解決に使えるの?」と思っている方もいると思います。確かに、これらはビジネス現場で登場することが多いですが、実は個人の問題解決にも活用することが可能です。簡単な例として「ストレスが多いのはなぜか?」という視点で、ざっくりなぜなぜ分析をしてみた場合は下図のようになります。

このように可視化することで、複数の理由がある可能性に気づけ、それぞれに対策を打つことが可能になります。

ただし、慣れていない人が1人で可視化するのはかなり難しいと言われています。Sovitaでは、問題解決支援を行っておりますので、ご相談ください。